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甲府ロータリークラブ 第2620地区|HOMELINK会員専用ページ

2023~2024年度
会長 楳 窪 一 浩

『ONE TEAM』
  2015年9月20日早朝、日本ラグビー界悲願の、とてつもなく重い大きな扉が開かれました。ラグビーワールドカップ2015において、日本代表チームが、強豪南アフリカ共和国を相手に、ラストワンプレーで34対32の逆転勝利を収めたのです。
 ラグビーのルールすら知らない私も、感激で涙を流しました。元フランス代表キャプテンのリーブは、「ラグビーは少年をいち早く大人にし、大人に永遠の少年の魂を抱かせる」との名言を残していますが、その意味を実感した瞬間でもありました。
 ラグビーは、あらゆるスポーツの中で、プレーヤー数が最も多い種目です。大人数であるがゆえにプレーヤーは、常に「チームの勝利のために何をなすべきか」を問い続け、自らの判断と責任をもって役割を果たさなければなりません。
 また、ラグビーのチームプレイの精神として、「One for all,All for one」という有名な言葉があります。各プレーヤーはチーム全体のためにプレーし、チーム全体としては各プレーヤーのプレーを全力で支えるという意味であり、端的に表現しますと、「個は全体のために、全体は個のために、各助け合う。」という精神です。
 このようなラグビーの特質を踏まえますと、勝利のためにはチーム一丸となる必要があることから、以前,日本代表チームは、「ONE TEAM」というスローガンを打ち立てました。
 翻って我が甲府ロータリークラブについてみますと、多くの会員が、各種奉仕活動という共通の目標のために集う団体であることから、ラグビーときわめて親和性をもつものであると感じました。
 そこで、2023-2024年度の当クラブのテーマを「ONE TEAM」とすることとしました。
 当クラブが「ONE TEAM」となるべく、精一杯努力する所存ですので、会員の皆様におかれましても、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 ゴードンR・マッキナリーRI会長は、2023-2024年度RI会長テーマとして「CREATE HOPE in the WORLD(世界に希望を生み出そう)」を発表され、また、ロータリー行動計画は、「私たちは世界でそして自分自身の中で持続可能な変化を生むために人々が手を取り合って行動する世界を目指しています。」ですが、これらはまさに、「ONE TEAM」を目指すものだと理解しています。
 話は少し変わりますが、国際ロータリー第2620地区ガバナーである中村皇積氏は、「ロータリーは、平和、機会、生きる価値ある未来の土台を築いています。私たちが得意とすることを継続すると同時に、変化に対してオープンで前向きになり、世界と自分自身の中に平和を築くことに力を注げば、ロータリーはより平和で、より希望ある世界を導くことが出来ます。まごころを添えよう。」と仰っております。
 また、国際ロータリーの基本理念として、Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包括、一体性)が定められています。Diversityは、組織の中で多様な人材が存在することを認める環境、Equityは、組織における分け隔てのない公平性、Inclusionは、組織に属する人が制限なく活動できる環境をそれぞれ指します。 これらのことを考えますと、当クラブの今後の歩み方については、少なからぬ議論が必要だと感じています。
 先代の髙野孫左衛門先輩が、よく「継続は退化なり」と仰っていました。いつの時代も大きくアンテナを張って新しいことにチャレンジしていかなければ、その組織は衰退してしまうという意味だそうです。すべてを180度変えることは困難ですが、皆で議論しながら、時代に沿う変化を5度でも10度でもしていきたいと考えております。
 何もしないで「ONE TEAM」になることはできません。「ONE TEAM」に向けたいろいろな企画を考えますので、どうか会員の皆様におかれましても、積極的にクラブに関わっていただきたいと思います。
 また、「ONE TEAM」の大前提として、まずは会員各人が、例会に出席して親睦を深めるとともに、喜びと満足を感じること、ロータリーに関する知識を深めてロータリーの理想と奉仕の精神を実践する意欲をもつことが必要です。その環境作りは会長の責務であると理解しておりますので、この点も精一杯努力したいと考えています。
 より居心地良く、よりためになる、ひいては、地域社会が、また世界が羨む憧れのクラブになるため、皆で活動していきましょう。
 最後になりますが、今から40年ほど前、アメリカのウエストヴァージニアで学生をしていた私は、クリスマス休みにフロリダのディズニーエプコットセンターで開催されるマドンナやクール&ギャングのコンサートを見に行くために友人と旅に出ました。ところが、コンサート前日にマイアミ近くのボイトンビーチで溺れて5日間の入院を余儀なくされ、また、帰途においては車ごと崖から30メートル転落するという事態に見舞われました。
 はたまた、その後の夏休みに赴いたニューヨークシティーでは、・・・。
 天に軌道があるごとく、人は運命に導かれるものと考えておりますが、この私が甲府ロータリークラブの会長を仰せつかることが運命とは、とても思えません。しかし、仰せつかったからには、汗をかきかき、きっちりやらせていただきます。皆で楽しくやっていきましょう。1年間よろしくお願い申し上げます。

  できっこないをやらなくちゃ
 Everybody could, but nobody does! So we're gonna do it!